facebookにおけるレバレッジ式友達の増やし方(あるいは、わらしべ長者方式?)

 facebookは、実名登録のメディアだが、自分の友人や友達申請をしてきたが個人が本当に実在しているのかどうか調べる人は、あまりいないだろう。そもそも調べる気になっても諜報機関の一員でもない一市民が調べる方法には限界がある。

 このような前提にたって考えると、facebookで実際には知り合っていない個人と友人になることは、それほど難しくない。最近、気づいたのだが、そもそも現実世界で知り合いでなくても友達の承認をしてくれる著名人は多い。

 もし、あなたがfacebookで友人を増やしたいのであれば、少しの思い切りを持てばそう難しくなく友人を増やすことは可能だ。実践する方法は簡単だ。

 まずは、もともと友人の多いキーになる人物(ある特定の分野で伸び盛りか、一定の業績をあげてそこそこ知名度のある人物であれば、どんな分野の誰でもよい)を複数友達にする。テレビ等のメディアで見かけるレベルの有名人である必要はない、小規模の講演会に出かけていって休憩中や終了後に名刺交換が可能な程度のプチ有名人に狙いを定める。できれば実際に講演会に出かけていって名刺交換をしてくるといいが、それが面倒くさいのなら、例えば、マイナーなレベルで出版物を出している著述者にファンと名乗ってメッセージを出して友達になってもらってもよいし、売れていない芸能人や自分が住んでいる地域の政治家に友達承認をかけてもよい。彼らは、人気商売なのでまず非承認という人はいない。喜んで承認してくれるはずだ。

 ある程度の友達をもっている個人を複数友人にすれば後は簡単で、一気に友達を増やすことができる。友人になってくれた多くの友だちを持つ個人をハブとして彼らの友人にどんどん申請を出す。断られたり無視されたりすることは、まれにあるかもしれないが、○○さんの知り合いならどっかで会ったかなあ程度の感じでほとんどの人は承認のボタンをを間違いなく押す。facebookの友達申請をおこなえる数には限界があるが、大抵の人は一日、二日で承認処理をしてくれるので後は、ねずみ講式に倍々ゲームで友人を増やすことができる。

 今後、facebookがどの程度、日本で普及するかどうか私にはわからないが、利用者数が増えれば増えるほど、このような形で友人を増やす人は増えるのではないかという気がする。SNSはどれもそうだが、facebookは特につながり可視化するのに長けたメディアだと思う。ここに参入してくる人の多くは、自分のつながりを他者に見せることに何らかの価値をおくタイプの人が多い。実務的な必要性から活用している人も一定数いるだろうが、圧倒的多数は前者のタイプではないか。

 このような仮説に立つとfacebookを積極的に活用する層は一定の数で止まるのではないだろうか。私には日本国民の多くが、前のめりになってSNSを使いこなし、つながりなるものを自ら作っていくとはとても思えないのである。よく見知った関係のクローズドな小さなコミュニティが分立するという形で連絡を取り合うためのツールとして利用するありうるかもしれないが、アメリカで既におこっているというソーシャルメディア疲れがすぐに日本でもやってくるのではと、特に根拠はないのだが直感的に考えてしまう。

 そもそも日本人、そんなに社交的じゃないだろう。

 うん、iPhoneが震えたリクエスト承認かな?


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