何も思い出せない

今週のお題ゴールデンウィーク

 ゴールデンウィークについて、ことさら、思い出せることはない。幼い頃は、ゴールデンウィークといってもそう特別な時期というイメージはなかった。精々、この前後に田植えをしなければならないので手伝うのがめんどくさいなと例年思っていたことぐらいだ。それでも、概ね毎年手伝ってはいた。年を経て思うと、もう少し真面目に取り組んで一人で田植えぐらいはできるようになっていればよかったと思うのだが、時すでに遅しだ。

 それでも主に祖父を手伝って、断片的にではあるが農業に取り組んだことがあるのは、貴重な経験となっている。祖父と一緒に汗を流したことはとても大切な思い出で、祖父をなくした今となってはもっときちんと身を入れて手伝ってあげればよかったと思う。一緒に畑に小屋を建てようとして、柱を立てたがいいが、どうにもうまくいかなかっことなどを楽しく思い出す。祖父の名誉の為にふれておくと、祖父の大工の技術は玄人並みだった。生来の器用さと、おそらく軍隊での工兵としての経験や出稼ぎで工事現場に若い頃働きに行った時に身に付けた技術が、あったためだと思う。この時の小屋づくりがうまくいかなかったのは部材が悪かったからだと信じている。

 ゴールデンウィークから大きく離れてしまったが、特筆するべき思い出がないということなのだろう。