有馬晴海より若い政治評論家っているんだろうか?
三宅久之がテレビから引退する(政治評論家を引退するわけではないよう)という話をふと思い出した。それで、あらためて政治評論家について何となく考えた。そういえば、若い政治評論家っていないなあと。
少し考えれば当たり前のことで、多くの政治評論家は、新聞やテレビの政治部の記者出身。ある程度記者としての実績を積んでから引退してなるので元々、ある程度の年齢のいった人が多い。元政治家や元秘書出身者もいるが、これも同様の理由で若くとも50歳を超えてからのデビューが一般的だろう。
それでも若い政治評論家はいないかと考えて有馬晴海のことを思い出した。調べてみると、1958年生まれなので、30代で秘書から転身し政治評論家になっている。今は50代になっているが、70代、80代も珍しくない政治評論家業界では、現在でも若手といっていいかもしれない。あまり意識したことはなかったが、例外的な存在だったのだなと気づいた。初めて彼をテレビで見たとき若いなと感じたことを思い出す。40代になったばかりの頃だったのだろう。しかし、彼以降に若手の政治評論家がデビューしたという話を私は知らない。
政治評論家業界がどの程度の市場規模かわからないが、雑誌や夕刊紙等の発表媒体が、どんどん少なくなっている中でなかなか厳しい状況にあるのではと思う。政局話への需要が、一部のマニアを除けば若い世代にはほとんどなく、また、ソーシャルメディア等を使えば、リアルな政治家の言葉を誰でも知ることができ、その気になればコミュニケーションを取ることも可能だ。大臣クラスとなると難しいが、陣笠代議士レベルなら直接、接触して議論をする機会を持つこともそれほど難しくはない。一般の市民が簡単に参加できる政治家主催のミニ集会や勉強会の情報は、インターネット上にあふれている。
一昔前より政治(政界)へのハードルは間違いなく下がっている。新世代の政治評論家が現れないのも無理はないのかもしれない。
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