Facebookのアカウントを持っている市長の人数

 Facebookのアカウントを持っている市長の人数を調べました。想像していたよりもFacebookを使用している市長は、少なかったです。810団体(787市、23区)中、41人の市長がFacebookを利用していることが確認できました。利用者は市長全体の一割にも満たず、わずか0.5%。約20%程度が利用していた国会議員とはかなり開きがあることがわかりました。ただし、あくまで下記の全国市長会の市長の一覧に記載された氏名をFacebookの検索機能を使って調べたものであり、間違い、見落としがある可能性があることに留意してください。

 利用者が少ない原因として、あくまで想像の域を出ませんが、首長という存在が、大統領的存在として自治体を代表する存在であり、一議員と比べて大きな権限を持つ代わりに「中立公正」な姿勢を明に暗に求められることが影響しているのではと考えます。政治家として個人的な発言を慎まざるを得ない有形無形の圧力が、心理的なものも含めてあるのかもしれません。

 ただし、ソーシャルメディアの活用に力を入れ、市のウェブサイトを完全にFacebookに移行した樋渡啓祐武雄市長のような例もあり、こうした取り組みの成果によっては、近い将来、状況が変わる可能性もあります。また、市ではないが、沖縄県の金武町で全職員がFacebookアカウント取得するという動きも始まっています。

 特に何の意図もなく、例によって好奇心のみで始めた調査だったが、なかなか調べるのには手間がかかりました。現在、町村と県議会議員Facebook利用率も調べています。まとまり次第またあらためて整理し書き込みを予定しています。町村は932と何とか調べられそうなレベルですが、県会議員は人数が多いので手間が掛かりそうです。無駄な好奇心のみをインセンティブに頑張ります(?)。

 市町村議員については、万を超えるのでさすがに個人で調べるのはキツそうですが、政令指定都市や県庁所在地、中核市特例市といったカテゴリーで調べようかと考えています。市長についても、政令指定都市、県庁所在地、中核市特例市という区分で一旦調べましたが、あまりにも利用している市長が少なく特別な傾向(都市、地方による利用傾向の違いなど)をデータから読み取るができなかったため、このような枠で情報を公開することは、ほとんど意味がないと考え、公表しませんでした。

※参照
市長の氏名については「全国市長会ウェブサイト市長氏名一覧。平成24年2月28日現在」を参照した。(2012/2/29閲覧)
http://www.mayors.or.jp/info/name/main-name-index.html

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Facebookを利用している国会議員は、どれだけいるのか調べてみた
http://d.hatena.ne.jp/minestrone02010/20120229/1330494900