ニコ生×BLOGOS番外編「3.14頂上決戦 上杉隆 VS 町山智浩 徹底討論」を視る前に

 町山さんのブログに記載のあったリンクを全て読んだ。「ニコ生×BLOGOS番外編「3.14頂上決戦 上杉隆 VS 町山智浩 徹底討論」」を視る前の準備として。上杉さんは、公式ウェブサイトを見る限りでは、特別の情報発信を現時点ではしていないようなので、町山さんが紹介されているリンクに一通り目を通した。

 悪く言えば粘着質だが、町山さんの手間がかかっても事実を徹底的に突き詰めようという姿勢には、いつものことながら頭が下がる。町山さんのことは、とても尊敬している。人によっては苦手意識を持つかもしれないが、町山さんの子供っぽい所や青臭い所、失礼ながら下品な所も含めて僕は好きだ。学生の頃に、町山さんのことを知っていたらよかったのにといつも思う。10代の頃、夢中になって読んでいたい文章が、町山さんの編集や手によるものだったと後で知ってから、とても嬉しかった。映画研究部に所属しながら映画秘宝を知らなかったええ加減な映画好きではあるけど、社会人になってから、町山さんの著作を読んでもっと若い頃に読んでおけばよかったと何度思ったか。町山さんの著作には人生を積み重ねて行く、一歩一歩、歩むたみにあたって必要な全てが記されているとさえ思う。成熟しながらも成熟しきれない、アリと荒ゆり意味で矛盾を抱えながらも、生きている。そんなリアリズムを町山さんの生き様から間んじる。

 上杉さんにも敬意を持っている。記者クラブの問題や官房機密費の問題は、上杉さん自身が著書で自身が書いているとおり、はじめて上杉さんが指摘したものではない。私が知る限り、記者クラブや官房機密費関連して取り上げたのは個人や団体、番組は記すときりがないほどである。ジャーナリストに限らず個人、団体等、上杉氏以前にも多数の報道、証言がある。例えば、わたしの知る限り、立花隆、岩瀬達哉、川崎泰資、平野貞夫野中広務塩川正十郎浜田幸一武村正義熊谷弘五十嵐広三神保哲生、古川利明、、高田昌幸田原総一朗寺沢有、船川輝樹、鈴木宗男佐藤優国境なき記者団週刊金曜日日本新聞労働組合連合週刊現代週刊ポストスーパーニュースアンカー愛川欽也パックイン・ジャーナルニュースの深層たかじんのそこまで言って委員会、TBSRADIO小島慶子キラキラ、NEWS23 X(クロス)など、さまざまなジャーナリストや団体、番組等が証言、批判をしてきた。ただ、批判をすることに疲れずに継続して発言を続け、記者クラブに対抗する組織として自由報道協会を立ち上げるという実績を作ったのは、上杉氏だけだったと思う(彼が一人で成し遂げたことではないが)。その意味では、さまざまな疑問を数年前から感じつつも敬意を感じている。

 これは、私の個人的な思いで勝手な話だが、ジャーナリストにはジャーナリストとしての仕事に集中して欲しいと願う。上杉隆氏や岩上安身氏がある意味、社会運動的な仕事に手をつけざるを得ない状況に陥り、運動家的活動をせざるをえない立場になっているのだとしたら、これは、大変僭越ながら才能の無駄使いだと僭越ながら思わざるを得ない。彼らの著作を読んで大人になった身としては、彼らが足で取材した本格派のノンフィクションを読んでみたいという欲求が止められない。人の生き方をどうこい言うことが無粋と承知しながらも。ジャーナリストがジャーナリストとしての仕事に集中して仕事をできるプラットホームを整備するのは、それに長けた人、あるいはそのことをミッションとして生きる人材であるべきだと勝手ながら思う。

 岩上安身氏の「あらかじめ裏切られた革命」、「先生,それでも医者ですか」、上杉隆氏の「石原慎太郎「5人の参謀」」、「田中真紀子の正体」、「小泉の勝利 メディアの敗北」等の著作に感銘を受けた身としては、彼らに社会運動家ではなく、ジャーナリストとしての生き方を貫いて欲しいと感じずにはいられない。彼らの本格的なノンフィクションを今一度読んでみたいと、市井の一ファンとして思う。

 いろいろ書きながら気持ちの整理をしてきたつもりだが、今夜、二人が対決する瞬間を未だにリアルタイムで見るのが未だに怖い(-_-;)

 ニコ生×BLOGOS番外編「3.14頂上決戦 上杉隆VS町山智弘 徹底討論」を視聴する前に読んでおいたほうがいいエントリー等は、下記の町山さんのブログのエントリーにあります。


あらかじめ裏切られた革命

あらかじめ裏切られた革命

石原慎太郎「5人の参謀」 (小学館文庫)

石原慎太郎「5人の参謀」 (小学館文庫)

田中真紀子の正体

田中真紀子の正体

小泉の勝利 メディアの敗北

小泉の勝利 メディアの敗北

日本の裏金(上)

日本の裏金(上)

日本の裏金 下 検察・警察編

日本の裏金 下 検察・警察編

ウラ金 権力の味

ウラ金 権力の味

新聞が面白くない理由 (講談社文庫)

新聞が面白くない理由 (講談社文庫)

NHKと政治

NHKと政治


 紹介しきれん。