今の若い議員は
言葉の細かいところを捉えてああだこうだいうのは、趣味ではないが、こうした言葉を書面に残すのは、政治家としてあまりにも正直すぎるのではないかと感じたので、あえて書く。以下は、ブログの記事からの引用。
「今後の展開、私には全然わかりません。明日の経済産業委員会の質問を用意していたのですが、質疑自体がなくなってしまう可能性が高いです。国会のスケジュールは、本当によめません。」
いや、読めよ。仕掛けろよ。イニシアティブを取りに行けよ。こんなことでは、とてもみんなの党に政権運営は無理だと言わざるをえない。
私は、情報発信をきちんと意識して活動している政治家のことは、基本的には評価したいと考えている。考え方が必ずしも私と違っても、判断の材料を国民にきちんと発信することは政治家として当然の務めだとおもうからだ(それすらできていないと感じる政治かもいるが)。
だが、この山内議員のブログの書き方は、あまりに甘いと感じた。7年も国会議員を務めたのであれば、政治的空間で自らの意思を通すのに何が必要なのか、当然、経験を積み意識し行動できなければいけない。わからないなどと嘆息している暇はないはずだ。
故竹下登元総理は、国会日程を含め、スケジュールを見て、コントロールすることを最も重視していたという。議会制民主主義で運営される国においては、当然のことだ。山内議員に竹下元総理ほどの貫目を期待する気は、一片もないが、もう少し政局の動かし方を意識して学んで欲しい。権力を握り、行使するとうことは軽いものではなく、簡単なことではない。
もちろん、山内議員に深謀があり、自らを侮らせようとしてこのようなメッセージを発信したのかもしれない。そうであれば素直に膝をついて謝罪したいが。
国会は異例の展開:問責国会: 山内康一 の「蟷螂(とうろう)の斧」
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