丸善に行った

 久しぶりに丸善に立ち寄った。30分程度しか時間がなかったのであまりゆっくり見て回る時間はなかったが、気になる本が多かった。

 まずは、松下政経塾と取り上げたの本が2冊発売されていたこと。


襤褸の旗

襤褸の旗

松下政経塾憂論

松下政経塾憂論

 
 特に、出井氏の本は、中田宏横浜市長の著書で自らの取材方法について批判を受けた点について、当時の質問状を公開して反論をおこなっており、なかなか興味深かった。

 どちらの主張が真実なのかはわからないが、好悪は別として、中田宏という政治家は、なかなか強かであるということだけは間違いないようだ。そういえば、まだ、彼が国会議員の頃に、ある雑誌のアンケートで落選したらどうするかとの問いに対して、環境NPOを作って活動すると答えていたことを思い出す。そのアンケートには数十人の国会議員が解答していたが、そんな答えを返している政治家は他にはいなかったので、10年以上前のことだが、強い印象に残っている。

 出井氏は、松下政経塾だけでなく、政治家や政治の現場について興味深いルポルタージュをいくつもモノにしているジャーナリストであり、新作の出版を楽しみにしている。ただ、私が個人的によく知る人物について、ある著作の中で明らかに私の評価とは、真逆の評価を記していたことがあり、多少疑問を覚えたことがないでもないのだが。


政治家の殺し方

政治家の殺し方

 今日は見かけなかったが、松下政経塾については、こんな本も出ているよう、しかし、八幡さん相変わらず、柔らかい本ばかりだな。タイトルだけで判断しては行けないけど。


松下政経塾が日本をダメにした

松下政経塾が日本をダメにした

 この他、横田由美子氏の著作や、地方の資産家一族について取り上げた新書が気になった。横田氏は、今後もこの路線を貫くんだろうな。常に視点が女性誌的?というか、独特で中々興味深い。どの本だったか忘れたが、田舎に取材に行って、地元の若いのにコナをかけられてまいった話や丸川珠代が自然に男性秘書の膝に手を置いて話す姿を目ざとく見て書くなど、本論から離れた脇道にそれた部分もいつも面白い。


政治家・官僚の名門高校人脈 (光文社新書)

政治家・官僚の名門高校人脈 (光文社新書)

日本の地方財閥30家 知られざる経済名門 (平凡社新書)

日本の地方財閥30家 知られざる経済名門 (平凡社新書)

 海軍反省会の復刊本や経済指標に関する書籍、ミネルヴァ日本評伝選池田勇人の評伝、選挙プランナー松田馨、真渕勝京都大学教授、坂野潤治東大名教授の著作が気になった。

[証言録]海軍反省会3

[証言録]海軍反省会3

ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール

ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール

  • 作者: サイモン・コンスタブル,ロバート・E・ライト,上野泰也,高橋璃子
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2012/02/22
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池田勇人―所得倍増でいくんだ (ミネルヴァ日本評伝選)

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官僚 (社会科学の理論とモデル)

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近代日本政治史 (岩波テキストブックス)

近代日本政治史 (岩波テキストブックス)

 しかし、G2 vol.9が、丸善でも、売っていなかった。家の近所の本屋がどこも入荷しないのは、地方なので仕方がないが丸善にもないとは。1/16に発売なので売れてしまっただけなのかもしれないが、季刊なのでまだ店頭にあってもおかしくない。G2のファンとしてはさすがに丸善には入荷はされていたと思いたい。


G2 vol.9

G2 vol.9